皆さん、こんにちは!
子どもさんに英会話をさせるかどうか悩んでいる親御さん、いらっしゃいませんか?
結論から申し上げます。小学校入学前のお子様を英会話に通わせる必要はありません。
その理由を、経験談を元にお話ししていきたいと思います。
目次
小学校入学前の子ども達に英会話が必要ない理由
必要ない理由①集中力がないから
子どもは、大人と違って集中力がありません。
- 未就学児の集中力は「年齢+1分」
- 小学校低学年で「約15分」
- 小学校高学年で、「30分ほど」
と言われているそうです。
ネイティブ講師に教えてもらえる、オンライン英会話”Cambly”はレッスン時間が15分から教えてもらう事ができますが、オンラインレッスンは通常25分からです。
未就学児や低学年の子供達は6分~15分ほどしか集中できないのであれば、半分から3分の1は聞き流している事になります。
自分の子どもが4歳の時、キッズ英会話に通わせていた時期があります。45分のレッスンでしたが、集中していたのは最初の10分くらいで、後は椅子に立ったり机の下にもぐったりして遊んでいました。
私は、10歳の女の子に英語を教えていた経験があります。平日の放課後や土曜日に1時間レッスンをしていましたが、集中力はもって30分くらいでした。
必要ない理由②無料優良ツールがいっぱいあるから
理由①を読んで、「でも10歳までに英語に慣らしておいた方がいいって聞いたけど…」と思われた方、いらっしゃいませんか?
こちらに関しては、私も同意します。その手段が英会話である必要性はないです。
英語の音に慣らしておくだけなら、
- 楽天市場やAmazonなどで買った英語のお歌のCD
- Youtubeの子ども向けの英語番組
- 無料で英語で遊べるアプリをダウンロード(気に入ってもらえたら、有料版も試す)
- NetflixやHuluを見せる時は、英語音声のみで見せる。
以上に述べた方法だけで十分です。
CDは1000円くらいで1回購入すれば後は聞き流せばいいですし、Youtubeは無料、アプリは課金しても月額300円~500円くらい、NetflixやHuluは月額990円のベーシックプランで、パパもママも楽しめます。
我が家の長子もNetflixを見る時はずっと英語で見続けたので、耳はすごくいいです。英語の音を、聞いたまま発音できています。
ハロウィンの時やクリスマスの時用に、特別なCDや音楽を用意してあげるのもいいですね。いつもと違う雰囲気や音楽にお子さんも喜ぶ事、間違いありません。
必要ない理由③大事なのは、考える力
英語は、あくまでもツールです。大事なのは、自分で考える力「思考力」です。
皆さんも何か考えるとき、母国語で考えますよね。
英語が注目されがちですが、母国語で本を読んだり、自分の意見を言ったり、感情的にならずに議論をしたりする能力も培わなければなりません。
私の知り合いの日本人で、幼い頃に渡米し英語も日本語もペラペラになられた方がいます。
しかし、専門性を身につけなかったがために、帰国しても甘んじてカスタマーサービスの仕事につかれている方がいます。
知り合いのドイツ人で、小さい頃からエンジニアになるんだと決めて、専門性を身に着けるために大学で学び、エアバスの子会社で働かれている方がいらっしゃいます。
そのドイツ人の友人も、ドイツ語と英語を話すバイリンガルです。日本語も勉強されているので、すぐにトリリンガルになりそうです。
同じバイリンガルやトリリンガルなら専門性持った人の方が、仕事を選ぶ時に選択肢は多いはずです。専門性を身に着けてから、言語を身に着けても遅くはありません。
自ら調べ、考え、行動する。それが思考力です。これだけは、他の誰にも負けないという専門性と思考力があれば、多様性の社会でも生きていけるでしょう。
道具である言語は、思考力を養い専門性を身に着けてから学んでも遅くありません。現に、大人になってから英語が上達する人がたくさんいます。
英語の音に耳を慣らしておくのは、早ければ早い方がいいと言われています。詳しくは、臨界期説をご参照ください。
同時に気を付けなくてはならいないのは、ご両親が英語をお子様に強要する事で、お子さんが英語を嫌いになったり、ダブルリミテッド(母語も外国語もうまく使えず、実年齢にふさわしい言語能力が培われていない状態)になったりする事です。
英会話学校やオンライン英会話を始めるのは、お子さんの自分で考える力が身についてからでも遅くありません。
話が変わりますが、まれにご両親同伴で英語のレッスンを受けられるお子様がいます。レッスン中に、ご両親が講師の言った英語を繰り返したり、日本語訳をしたりされます。
ご両親が英語の発音に自信があられるのであれば別ですが、せっかくのお子様の「英語で聞いて、英語で繰り返す」という機会や「英語で英語を学ぶ」という機会をお子様から奪っています。
同伴しなければならないという事は、お子様はまだ学ぶ準備ができていないのではないでしょうか。
それでもどうしても、子どもに英会話をさせたいという親御さんは、せめて小学校入学の半年後くらいから始められる事をおすすめします。
小学校入学直後は、お子さんも環境が変わってストレスなども感じやすい時期だと思います。
半年くらいすれば、環境も落ち着いてくるでしょうし、ちゃんと座って勉強する習慣も身についてくる頃だと思います。
アルファベットを勉強するのも、ひらがな・カタカナ・いくつかの漢字が書けるようになってからでも、全然遅くありません。
英会話以外に投資しよう
お子様が幼い頃は、英会話の代わりに、絵本やCDやアプリ投資しましょう。
それでは、買う価値のある、お子様向けの英語の本を紹介していきます。
Brown bear, Brown bear what do you see?
こちらはカラフルな絵本なので、かなり目を引きます。色を学ぶのに適している絵本です。左斜め下にある小窓を開けるのに、子どもが夢中になります。
使われているフレーズが同じため、親御さん的にも使いやすい本です。
”色+動物、色+動物、what do you see?” “I see 色+動物 looking at me.”これだけです。
英語は反復練習が大切です。繰り返す事で記憶に残り、口ずさむ事で自然と出てくるようになります。
Peekaboo Baby!
英語版「いないいないばぁ」です。”Peekaboo”と言いながら、めくる仕掛け絵本です。最後は鏡になっていて、自分の姿が映るようになっています。イギリス英語です。
Little Red Hen
赤い雌鶏とネズミと猫と犬のお話です。”Will you~?””help+人+動詞の原形”が何度も使われているので、耳から文章の形を覚えられます。Youtubeで俳優のベネディクト・カンバーバッチ氏が朗読しているので、もしよければ聴いてみてください。
Old MacDonald had a farm
皆さんおなじみの、“Old McDonald had a Farm”です。
我が家では、音楽も本もどちらも見てくれます。
Youtubeで音楽も検索できるので、お子さんも楽しめるはずです。
同じセリフが出てくるのが、反復練習に効果的です。
The very hungry caterpillar
こちらは、名作のはらぺこあおむしです。ストーリーが頭に入っている作品の英語版は、読みやすいのが特徴です。また、食べ物の名前がたくさん出てくるシーンは、語彙力強化に最適です。
I wish I were big.
“I wish I were big”です。こんなに英文法的要素が詰まっていて、子ども向けの絵本って他にないんじゃないかと言うくらいです。
タイトルからして、仮定法過去が使われています。「大きかったらな~」と、小さくて可愛いクマちゃんの妄想からストーリーが始まります。
2ページ目には、I’m too small to reach. というセリフで、too~to…構文が登場します。
5ページ目には、I wish I were as big as a mouse.というセリフで仮定法過去とas 形容詞 as 比較対象が合体した文章が出てきます。
それだけでなく、最後の方にはIf only I could fly.というIf only 主語 couldの仮定法の構文も出ます。「飛ぶ事さえできればな~」といったセリフです。
ネイティブイングリッシュスピーカーの子ども達は、こんなに文法項目が詰まっている文章に幼少時から慣れ親しんでいるんですね。
Curious George
おさるのジョージは、テレビでもアニメが放送されているので、映像などと合わせてお子様に見せてあげる事ができます。
The Giving Tree
こちらは、中学校の教科書などにも出てくるストーリです。
とても考えさせられるストーリーなので、日本語で読み終わったらどう思ったかを聞いてあげてくださいね。
長文が出てくるページが数ページありますが、それ以外は一文章で終わるページがほとんどです。すいすい読み進められる一冊です。
Katy No-Pocket
こちらは、おさるのジョージと同じ作者さんが描いている絵本です。
ポケットのない、カンガルーのお母さんのお話です。さきほどの”The Giving Tree”と違い、文章が多めの絵本のため、10歳前後の子ども達にはおススメできません。
読み書きや文法を習っている中学生2~3年生向けの本です。
「子ども用、高額英語教材いる?いらない?」
皆さん、もう答えはお分かりですね?
結論:いらないでしょう!
必要ない理由を説明していきます。
必要ない理由❶「すぐ飽きる」
子どもは飽きっぽいものです。中には続く子もいるし、続かない子もいる。確率は、5分5分です。わざわざ高額教材を選んで、バクチを打つ必要はないです。
必要ない理由❷「高い教材を買う事で、親御さんに熱が入る」
子どものやるかやらないかの基準は、楽しいか楽しくないかです。
大人の基準はこの教材高かったのに、です。
高い教材を買うと、「親御さんの使ってほしい」「英語を話せるようになってほしい」という熱(願い)が、子どもにとっては重荷になる危険性大です。
必要ない理由❸「私が○○(キャラクター名)が大好きで…」
こちらは、高額教材をお買い求めになられている親御さんの言葉です。使うのは、お子さんですよね?お子さんがより興味を持てるように、お子さんの好きなキャラクターにしてあげましょう。
恐竜が好きだから恐竜の英語絵本を購入する。アナと雪の女王が好きだから、そのDVDを英語で流す。その方がリーズナブルだし、お子さんも好きな物を買ってもらって嬉しいと思います。
必要ない理由❹「10歳でTOEIC900点」「8歳で英検2級合格」という謳い文句に惑わされない。
このような宣伝文句は、マーケティングのテクニック。実際、「10歳でTOEIC900点」「8歳で英検2級」を取る子ども達の数は、その教材を使っている子ども達の内、何人ですか?数のデータをしっかりと確認しましょう。
また、英語と相性のいい子、元から頭がいい子という子は、他の教材でもきっと伸びるはずです。
私は、お子さんがinvoice(請求書)とかreimbursement(返金)のようなビジネス英単語を覚える事に違和感があります。大学生になられてTOEICを受ける時や、就職してビジネス英語が必要になった時に覚えても遅くないと思うからです。
必要ない理由❺高額教材でなければならない、決定的な理由はない。
もし、その会社が何らかのサービスで特許を取っていて、その会社でなければ使えないサービスがあるのであれば、話は別です。しかし、だいたいの商品は他社の商品で代用可能です。しゃべるペンも、英語絵本もCDもAmazonで手に入ります。
以上をお読みいただいて、どうしても高額教材が欲しいという親御さん、メルカリで中古品を探してみてください。
いきなりセットで購入しなくても、お試しで1つ購入して、子どもに気に入ってもらえたら、少しずつ購入していってもいいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
6歳以下のお子様を、英会話に通わせる必要性はありません。絵本でも、CDでも、アプリでもいいので、楽しく英語に触れられる物を使ってみましょう。
また、それらの教材が高額である必要性もありません。リーズナブルな商品を使い、子ども達に英語の音に触れる環境を作ってあげられます。誰でも簡単に始められます。
英会話を始めるなら、小学校低学年の子にオンライン英会話などで15分くらいから始めてみるのは、いかがでしょうか。
小学校高学年くらいになったら、レッスン時間を1日25分レッスンにし、毎日もしくは2日に1回くらいの割合で受けれると理想的だと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
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